3歳までの口腔内環境で、その後虫歯になるかどうか決まる??

3歳までの口腔内環境で、その後虫歯になる…

皆さん、こんにちは🌻

遅い梅雨が始まり、平年ですと今週末がもう梅雨明けとなるようです☔
以前の梅雨のイメージは、小雨と曇りが続くイメージでしたが近年は一気に大量の雨が降ったり、梅雨とは思えない猛暑日になったり、皆さんくれぐれも体調を崩さないようにしくださいね💦

さて、今回は、一度は耳にしたことがあるかもしれませんが「3歳までの口腔内環境で、その後虫歯になるかどうか決まる」という説についてのお話です😮

結論から申し上げますと、こちらは100%ではないものの、非常に重要であるということが科学的な根拠を元に裏付けされてます🌻
具体的には親御さんによる【口移し行為】が主な例になります。
例えば食べ物を噛んでから与える、スプーンを共有する、キスをするなどによって、親御さんの口腔内にいる虫歯菌(特にミュータンス菌)が子どもに移行する可能性が高くなります。これが原因で、子どもが虫歯になりやすくなることがあります。

🦷どうして口移しが虫歯リスクを高めるのか?
ミュータンス菌の伝播が原因となります。ミュータンス菌は虫歯の主な原因菌です。
これらの菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には存在しませんが、親や近くにいる大人から感染します。
口移しによってこれらの菌が子どもの口に入り、定着します。

子どもの免疫システムはまだ完全に発達していないため、ミュータンス菌に感染しやすく、これにより虫歯のリスクが高まります。
口腔内の菌叢は幼少期に形成され、この時期にミュータンス菌が定着すると、後の虫歯リスクが高くなります。

では、どうすれば良いのでしょうか❓
 

🦷虫歯リスクを減らすための対策
①口移しを避ける
食べ物を噛んで与えたり、スプーンや箸の共有を避けることが推奨されます。また、子どもへのキスは控えるか、清潔な環境で行うことが大切です。

➁親御さんの口腔ケア
親御さん自身が口腔内の健康を保つことが重要です。
定期的な歯科検診や適切な歯磨き、フロスの使用などを行い、虫歯菌の数を減らすようにします。

③早期の口腔ケア習慣の確立:
子どもに対しても早期から適切な口腔ケア習慣を身につけさせることが大切です。
歯が生え始めたら、適切な方法での歯磨きを始め、定期的な歯科検診を受けるようにします。

④フッ素の活用
フッ素塗布やフッ素配合の歯磨き粉の使用は、虫歯予防に有効です。歯科医師の指導のもと、適切に使用しましょう。

これらの対策を講じることで、子どもの虫歯リスクを大幅に減らすことができます。
親御さんが虫歯予防の意識を高め、日常生活の中で実践することが重要です。

 

さわだ歯科クリニック戸田

澤田 尚也