赤ちゃんに虫歯が移る!?

戸田駅徒歩2分の歯医者「さわだ歯科クリニック戸田」院長の澤田尚也です。

今回は、小児歯科のなかでも、赤ちゃんに関する歯科知識です。

 

人の口の中には、300~400種類の菌が生息しているといわれています。

その中で、虫歯の主な原因菌は、ミュータンス菌です。

実はこの菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。

お母さんや、周囲の大人の口から、唾液を通じて感染することが多いといわれています。

昨今の母親学級等でも、口移しで食べ物を与えないように、同じスプーンを使用しないように、など指導がありますね。

母親のミュータンス菌の数が多いと、子供のミュータンス菌の数も多く、虫歯のリスクが2倍以上高い、というデータもあります。

かといって、感染を防ぐために、スキンシップも何もかも禁止!というのは、ちょっと行き過ぎ。

これでは、ミュータンス菌の感染は防げても、一番大切な、親子のコミュニケーションが妨げられてしまいます。

 

問題なのは、口移しではなく、お母さんや、周囲の大人の口の中!

ミュータンス菌を減らすためには、まずは身近な大人が虫歯の治療を済ませること。

未処置の虫歯、ありませんか?

 

それから、ミュータンス菌の住み家である、プラーク(歯垢)の除去です。

このプラークは、数日が経過すると、バイオフィルムと呼ばれるバリヤーを形成して、簡単には壊れなくなります。

さらに、プラークが、唾液に含まれるカルシウムやリン酸などと反応し、石灰化すると、歯石とよばれる、石のような状態になります。

これらのバイオフィルムや、歯石を除去するには、機械を使った、専門的な清掃が必要です。

 

赤ちゃんへの虫歯ゼロのプレゼント☆

まずは、お母さんや、周囲の大人から始めてみませんか?