口内炎の治し方

戸田駅徒歩2分の歯医者「さわだ歯科クリニック戸田」院長の澤田尚也です。

 

口内炎とは、頬の内側や歯ぐきなどの口の中や、その周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。

 

いくつか種類があり、

入れ歯や矯正器具が接触したり、頬の内側を噛んでしまった時の細菌の繫殖や、熱湯や薬品の刺激など、物理的刺激が原因で起こる「カタル性口内炎」

ヘルペスウイルスの感染が原因の「ヘルペス性口内炎(口唇ヘルペス)」や、カビの一種であるカンジダ菌の増殖が原因の「カンジダ性口内炎」など

ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎」

特定の食べ物や薬物、金属が原因となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」

そして、疲労や免疫力の低下が原因と考えられる「アフタ性口内炎」があります。

 

今回は、一般的にもっとも多くみられる、「アフタ性口内炎」についてお話していきます。

アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)は、疲れやストレスによる免疫力の低下や、睡眠不足、栄養の偏りなどが原因と考えられていますが、実は、原因は、はっきりとはわかっていません。

アフタ性口内炎にかかると、赤く縁どられた2~10㎜程度の丸くて白い潰瘍が、頬の内側や舌、歯ぐきなどに発生します。

小さなものが2~3個群がって発生することもあります。

通常は、10日~2週間ほどで自然に消滅して、跡は残りません。

自然に治るとはいっても、

食事の度に痛んだり、食事をしていない時でもじんじんとした痛みを感じて、重大な症状とまではいわなくとも、一日中感じる不快感は、日常生活でのストレスですよね。

一日でも早く治ってほしい!と思いますよね。

 

口内炎を早く治すためには、まずは栄養バランス、

特にビタミンB群の摂取を心掛けましょう。

ビタミンB群は、全身の肌や粘膜を守る働きをもっています。

その中でも、ビタミンB2、ビタミンB6は、口内炎に効果的といわれています。

ビタミンB2を多く含むのは、うなぎ、青魚、海藻などの海産物や、牛、豚、鳥のレバー、納豆や卵、乳製品などにも多く含まれています。

ビタミンB6を多く含むのは、ビタミンB2同様、牛、豚、鳥のレバー、他にもバナナやにんにく、マグロ、カツオ、鳥のささみなどにも多く含まれています。

また、肌や粘膜を保護する働きのあるビタミンA、全身の抵抗力をアップさせるビタミンC、鉄、亜鉛などのミネラルも合わせて摂取すると効果的です。

 

さらに、睡眠不足や、疲れやストレスが溜まることで、新陳代謝が低下し、口の中の粘膜の表面が荒れ、内側から傷ついた潰瘍状態になり、さらに細菌が繁殖すると、口内炎が悪化してしまいますので、睡眠時間をしっかりととりましょう。

 

また、口内細菌の繫殖を抑えるために、食後の歯磨きを優しく丁寧に行うことが大切です。

乾燥していると細菌が繁殖しやすくなるので、水分補給と、うがいもこまめに行いましょう。

うがい薬や軟膏、口内パッチをつけるのも効果的です。

 

なかなか治らない時や、範囲が広いとき、何度も再発する時は、ベーチェット病など、他の病気の一症状だったり、薬が原因の場合もあるので、早めに病院へ行きましょう。

 

 

蕨戸田歯科医師会所属

さわだ歯科クリニック戸田  歯科医師 澤田尚也