「あれ…?生えてきた永久歯が黄色い…?」

驚かれる方も多いと思いますが、それは正常なことなので安心してください‼

 

今日は「乳歯と永久歯」についてご紹介いたします。

個人差はもちろんありますが、一般的には6歳前後から12歳くらいまでに乳歯から永久歯へと生え変わります。

その際によ~く見てみると、「永久歯の方が乳歯よりも黄色い⁉」とびっくりされる保護者の方も多く、当院に相談されるかたも少なくありません。

しかし、これは当たり前のことで「歯の構造」が大きく関係しています。

 

 

 

歯はいくつかの異なる組織が層となって1つの歯となっています。

一番表面に見えているのが「エナメル質」といってもっとも固い組織で、無色で半透明になります。

その下に「象牙質」という黄色味がかった組織があります。

  • 12/1(水) 生えてきた永久歯が黄色い⁉

つまり歯の色はエナメル質の色ではなく、その内側にある黄色味がかった象牙質の色が見えています。

黄味具合は、象牙質の厚みによって変わります。

永久歯の象牙質は乳歯に比べて厚いため、黄色く見えるのです。

特に生え変わりの時期は、乳歯と永久歯が混在しているために、

永久歯の黄味が目立ってそう見えてしまいます。

決して悪い症状などではないので安心してください!

 

しかし、一方で似たような見た目で「エナメル質形成不全」といわれる症状があります。

エナメル質形成不全は、表面のエナメル質が生まれつき作られず、

歯の一部に白・黄・茶色の変色があったり、むし歯ではない欠けがみられる状態です。

 

この症状は乳歯・永久歯に関係なくみられ、その部分の歯質は通常よりも弱くなっています。

エナメル質形成不全の歯は歯質が弱いために、むし歯になりやすくまた進行が速いと言われています。

 

とはいえエナメル質形成不全の歯も、フッ素入りの歯磨き粉や、

歯科医院でのみ専用で使用される予防用の薬剤を使ってしっかりケアしていけば問題ありません。

 

見た目には区別がつきにくいので、子どもの歯の色が気になられたときは、ぜひ一度ご相談ください!

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